ポカポカとした暖かな昼下がり。
スタッフがおにぎり弁当(味噌汁付き)で昼食をとりながら、何やら話しに夢中になっています。
今回はsyoのお母様の手作り「吊るし雛」が話題の中心らしいナ。
さっそくボクも仲間に入れてもらおうーっと。
yulie
「吊るし雛って初めて見るけど、古風でにぎやかでステキね。外で足を止めて眺める人の気持ちがよくわかるわ」
haruちやん
「動物、野菜と果物、魚、鳥・・・そして双子の人形なんかがたくさんいて目の保養になりますぅ〜。JOY、犬のお人形もいるのよ」
JOY
「本当だ。赤いきものを着ているね。あっ!!シッポがボクみたいにりっぱだゾ。それにしてもみんなきれいな布地でつくってあるねー」
syo
「あの犬はよく神社で見かけるこま犬なの。こま犬には魔よけの意味があるのよ。布地は古い着物を使っていて、人形はひとつずつ母が手作りしたものなのよ。これを見ていると日本の伝統や風習のすばらしさが直に伝わってくる気がするでしょう?」
JOY
「アレ!!赤いお魚が逆さになっているよ。なんで?」
JOYママ
「この魚は鯛で、塩焼きで出される時の形を表わしているのよ。
『おめでタイ』と言われるくらい、お祭りやお祝いの席にはとてもふさわしい魚なのよ」
JOY
「アレッ!!亀もいるヨ」
JOYママ
「鶴もいるでしょ。鶴は千年、亀は万年生きるといわれて、長寿を表すお目出度い生き物なのヨ」
JOY
「アレッ 草履もあるぞ!!」
Yulie
「これは女の子がスクスクと育って『早く歩けるようになって欲しい』という願いがこめられているのよ」
JOY
「あのバナナみたいに黄色い、切り口にボクの足の裏の肉球みたいなものが沢山ついたものは何なの?」
仲マダム
「あれはバナナじゃないわ。レンコンよ。黒いのは肉球じゃなくて、穴なの。
レンコンはたくさん穴が開いていて、「先が良く見える」という意味では縁起のいい野菜なのよ」
JOY
「ヘえー。吊るされているお人形はそれぞれ願いとかお目出度い意味があるんだね」
そこに食事帰りの駄洒落好きのウッチャンが入ってきました。
ウッチャン
「吊るし雛ネー。ひな壇に飾るお雛様と違って、場所をとらずにいちどきに飾れて便利だね。おまけにいろんな角度から見ることができるから面白いネ。JOYはどの人形が気に入っているの?」
JOY
「ボクは目の赤いウサギのお人形」
ウッチャン
「あの赤い目はピヵッと光って『悪いことから子供を守ってくれるように』との願いがかけてあるんだよ。桃の節句といわれる『桃』も災いから子供を守ってくれる力があると言われているんだ」
JOY
「全てのお人形に色んな意味があるんだネ」
ウッチャン
「『吊るす』といえばクリスマスには靴下を吊るす習慣があるね。食べ物だと中華料理等でおなじみの焼き豚なんかは吊るしてオーブンで焼く調理法もある位だよ。カウンターの上に自家製腸詰が吊るしてあるのも時々目にするでしょ。
果物では柿が代表的だよ。『吊るし柿』は渋みのある柿をむいて時間をかけて吊るしておくことにより渋み(タンニン)が減って甘くなるんだ。表面が粉をふくいたように白っぽくなった柿なんかは特に甘くて美味しいよ。食べ物の中にはこのように吊るすことによって空気や風にあたりやすくなって熟成が進むものがあるんだ」
JOY
「また何かオチを考えていない?今言った柿なんかは『吊るす』ことによって熟成が進むのは本当のことなの?」
ウッチャン
「勿論 本当のこと(TRUTH:トゥルース)だよ」
JOY&スタッフ
「ツルッ・・・・・・」
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